吹き抜けを塞ぐ・作る・気になるリフォームのメリット・デメリットと費用相場

自宅にリフォームで吹き抜けを作りたい、または吹き抜けを塞ぎたい、
吹き抜けにまつわるリフォームはこの2つが挙げられます。
今回は、これらのリフォームを施工するうえでのメリット・デメリットや気になる費用相場について紹介し、まとめました。
この記事を読めばきっと、吹き抜けのリフォームのメリットやデメリット気になる費用相場がわかるでしょう。

・吹き抜けを塞ぐリフォームのメリット・デメリット

吹き抜けのある家から吹き抜けを塞ぐメリットとデメリットを紹介していきましょう。
メリットとしては、静粛性が高まる、部屋が増える、空調費用が節約できる、
そして掃除がしやすくなるといった点が挙げられます。
吹き抜けは、音が筒抜けになる特徴があります。
これは、演奏など音楽を聴くには向いていますが、日常生活ではネガティブな要因になることも少なくありません。
そういった問題を解決できます。

また、吹き抜けだったスペースを部屋にすることで、
部屋が増えて住める人の数や部屋の用途も増やせるのもメリットです。
部屋が一つ増えることで、収納を増やせるといった魅力も出てくるのではないでしょうか。
空調費用も節約できます。
吹き抜けの場合は、とにかくエアコンや暖房器具の効きが悪いという不満が少なくありません。
こういった弱点も吹き抜けを塞ぐことによって解消できるのもメリットといえるでしょう。
こうすることで月々の電気代なども節約できるようになります。

掃除のしやすさもメリットです。
吹き抜けの掃除は大変で、しかも手間がかかります。さらに高所作業を必要とする場合もあるので、
危険を伴うことも多いのではないでしょうか。そういった点を解消してくれるのもポイントです。
このようにメリットも多いのですが、デメリットもあります。
それは、申請が必要になること、建物の容積率を超えてリフォームができないこと、
新たな空調設備の設置が必要なことです。

吹き抜けを部屋に変更する時は、確認申請が必要になります。
床面積が増えて増築(増床)扱いされるため、条件によっては確認申請が必要になることもあるのです。
特に自分の住んでいる地域が駅前や建物の密集地、幹線道路沿いなど防火地域や準防火地域になっている場合は、
申請をしなければいけません。これは、リフォーム会社に依頼すれば多くの場合行ってくれますが、
建築士が在籍していない業者の場合は、自分で行う必要があります。

建物の容積率を超える場合は、そもそもリフォームできません。
建物の容積率とは、敷地面積に対して、延べ床面積の占める割合のことを言います。
そして、この容積率で決められた上限を超える場合は増築が禁止されています。
この計算も専門的な知識がいるので、建築士がいるリフォーム業者に依頼する必要があるでしょう。

このようにリフォームを行う前のデメリットもありますが、リフォーム後もデメリットがあります。
それは、増やした部屋に空調設備をつける必要があることです。
ある程度の面積を持つ部屋が一つできるので、もし収納以外に利用する場合は、空調設備が必須といえます。
そのため、別個にエアコンなどを設置する必要があるのです。
ただ、その部屋でも元の吹き抜けだった部屋でも空調を同時に使うと、光熱費はリフォーム前と、そこまで変わりません。
このようにメリットも多いのですが、注意すべき点もあります。

・吹き抜けを作るメリット・デメリット

反対に吹き抜けを作るメリットやデメリットもあります。
メリットは採光の向上、風通しの良さ、デザイン性の向上、家族間のコミュニケーションが取りやすいといった点です。
上と下の階の間に天井がないため、2階からそのまま1階へ声をかけることが可能です。
特に子育て中の家庭や介護、ご高齢の方との同居の暮らしでは見守りがしやすい環境といえるでしょう。
吹き抜けにすることによって高い場所に窓を設置することができます。
それによって、日光が階下の奥まで届くことで、日当たりの悪い地域に建てた家でも、日当たりの良い環境が得られます。

吹き抜けは、下の階の窓から入った空気が、上の階の窓へと抜けていく構造です。
そのため、家の空気の通り道ができて換気もよくなるでしょう。
また、吹き抜けにリフォームをすることで玄関やリビングなどの空間のデザインも向上します。
昔の住宅にはほとんど見られなかった工法でもあるので、現代的でおしゃれな雰囲気という魅力的なメリットがあります。
窓や階段のレイアウトによって幅広いデザインで、リビングの和洋を問わずにマッチするのもメリットです。
吹き抜けを作ることを検討している方は、このデザイン性を魅力に感じている方も多いのではないでしょうか。

一方、デメリットもあります。
それは、断熱性や防音性、耐震性の低下といった安心感の低下です。
天井がない分、空調がききにくく暖かい空気は上のほうに流れ、冷たい空気は下に溜まっていきます。
そのため、冬の時期は寒さを強く感じることも少なくなりません。
また、夏であっても容積が大きい分、冷房が効きにくくなります。

加えて音も響きやすいため、防音性も低下し、快適でなくなる可能性もあるといえるでしょう。
さらに天井という形で家を支えていた広い構造物を取り払うことで、家としての強度が低下します。
これによって耐震性も低下するといえるでしょう。
このように、実際に住んでみないと分からないデメリットも存在します。

・気になる吹き抜けのリフォームの費用相場

最後に吹き抜けのリフォームの費用相場を紹介しましょう。
結論を先に言えば、吹き抜けを塞ぐ工事はおおよそ15万円~おおよそ550万円程度 、
吹き抜けを作るリフォームの費用は、おおよそ100万円〜おおよそ500万円程度くらいが相場です。

吹き抜けを塞ぐ場合、住宅の居室として仕切らず床材を敷くだけの工事であれば、あまり費用が発生しません。
そのため、約15万円程度~約60万円程度でリフォームできます。
ただ、このスペースを部屋として利用する場合は、かなり費用相場が変化するのがポイントです。
例えば、部屋でも電気などを通さない場合は、約50万円程度でもできます。
しかし、電気を通し、内装にこだわり、納戸を作り、
あるいは浴室やキッチンなど水回りを設置すると数百万円を超えてしまいます。
また、照明の追加、家の耐震補強や同時に周囲の補修工事なども伴うと
約500万円を超える大変な費用の発生もあるかもしれません。
間取りや家の設備を変える工事なので、手続きの費用が発生する可能性もあります。

一方、吹き抜けを作る場合も、実はかなり費用がかかります。
単に天井を壊すだけでなく、それに伴って窓を交換したり、壊した部分を整えるための補修工事を行ったりします。
また、階段のリフォームとして素材を変えたり、手すりをつい借りたり、築年数によっては周囲の修繕も必要です。
そのため、どんなに軽く見積もっても約100万円程度はかかります。
もちろんこだわりの吹き抜けにするために窓を大きなものにリフォームしたり、階段を新しく付け替え、
設置といった工事をすれば、業者や事例によって約500万円程度かかる場合も少なくありません。

まとめ

リフォームで吹き抜けを作ったり、塞いだりといった工事は、手間がかかる工事です。
いずれもメリットが大きいものの、ライフスタイルが大きく変わるため、
その反動としてデメリットに感じる部分も出てきます。
また、費用も高額になるケースがあることや耐震の問題で、そもそもできないというケースもあります。
ただ、それを補って余りある魅力、住まいの変化があるのも事実です。
もし、興味があれば一度、サービスを提供している吹き抜けに詳しいリフォーム会社に相談してみましょう。

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