外壁塗装はどのぐらいの頻度で行うもの?塗り替えのヒントを解説

新築時にはピカピカに綺麗だった外壁塗装も
築年数の経過とともに劣化が目立つようになります。

その原因は、外壁塗装に使われる塗料には耐用年数があるためです。

耐用年数近くになると塗料は剥げていきます。
では、外壁塗装はどのぐらいの頻度で行えばベストの状態を保てるのでしょうか。

この記事では塗り替えのヒントを解説します。

外壁塗装の頻度は耐用年数を参考にしよう

外壁塗装に使われる塗料には様々な種類がありますが
基本的な耐用年数の目安は塗料の耐用年数を参考にすると良いでしょう。

塗料の耐用年数は「約10年程度~約20年程度」の範囲内が目安です。

一回の外壁塗装の塗り替えで約100万程度が費用としてかかることがあるので
新築時の段階から少しずつ塗り替えに備えて貯蓄していくことがおすすめです。

外壁塗装の塗料の中でも新築時に費用を抑えるために
アクリル系塗料やウレタン系塗料を選択した場合には
10年よりも早く塗料の劣化が目立つ可能性があります。

新築時には塗料の耐用年数も設計段階から相談をしておくことで
外壁のランニングコストを下げる効果もあります。

外的要因で塗料の劣化が早まることもある

外壁塗装の劣化については塗料の耐用年数を目安に決めることがおすすめですが
その他の外的要因で劣化が早まることもあります。

例として挙げられる原因は次のとおりです。

①紫外線
太陽の光に含まれている紫外線は、塗料の大敵です。
塗料に含まれている樹脂を傷ませてしまうので日当たりの良い場所の塗料は剥げやすいのです。

②雨や風
そもそも外壁塗装は大切な建材を守るコーティングの役割を果たしています。
そのため、雨や風には耐久出来るように開発されていますが
周囲にご自宅以外の建物が無い場合は常に外壁が雨や風にさらされるため劣化しやすくなります。
立地によっては湿気が溜まりやすく、濡れて乾きにくい外壁にカビなどの汚れが進行することもあります。

③寒暖差
外壁塗装の大敵には寒暖差も挙げられます。
外壁塗装の傷みの代表格であるひび割れは、寒暖差による外壁の「膨張の繰り返し」が原因とされています。
ひび割れは些細なものでも放置しておくと拡大してしまい
大きな溝から雨水が侵入してしまいます。そのため早めの対策が必要です。

外壁塗装の補修の頻度は点検も兼ねよう

外壁塗装の頻度は、ご自宅の外壁に使われている塗料の耐用年数を目安に行うことがおすすめですが
先に解説のように外的要因が加わって劣化が早まることもあります。

そこで、塗装の頻度を考える際には「点検」の視点も加えることが大切です。

点検の頻度の目安

外壁塗装の劣化は、塗料だけを視野に入れるものではありません。

実はチェックすべきポイントに「コーキング」もあるのです。

コーキングとは外壁のつなぎ目を埋める素材のことを意味します。
樹脂製で作られたもので、シーリングと呼ばれることもあります。

このコーキングも外壁の寒暖差や雨水の影響を受けやすく、次第に硬くなり割れやすくなります。
また、ポロリと剥がれてしまうこともあるのです。

この剥がれを放置しておくと、ここからも雨水が侵入しやすくなるため早めの対策が必要です。

コーキングの点検の頻度は約5年程度~約10年程度とされており
このタイミングで一度外壁塗装についても点検を受けるようにしましょう。

シーリングは外壁塗料よりも劣化が早いので、5年を過ぎた段階で点検を行うことが理想です。

点検によって外壁塗装の頻度は変わる?

外壁塗装は屋根も含めてフルリフォームをするような形で塗装をやり直す場合には
約100万以上の予算が必要な場合があります。

では、外壁塗装の点検を行う場合、外壁塗装の頻度は変わるのでしょうか。

塗装については点検を行っても塗料の耐用年数を変えられるものではありません。
しかし、気になる部分を早めに補修しておくことで建物やコーキングの寿命を延ばすことにつながります。

外壁塗装の頻度が多いとそれだけ家計を直撃することになるので
早め早めの点検によって費用を縮小させることが可能です。

外壁塗装の劣化は放置するとどうなる?

外壁塗装の塗り直しは費用も高額な場合があり
家計を預かる方からすると1回の頻度であっても正直避けたい支出です。

しかし、劣化したままの外壁塗装を放置するとどうなるのでしょうか。

次のようなトラブルが予想されます。

①外壁材へのダメージ
外壁塗料が劣化している、ということは建材がむき出しになりつつあることを意味します。
大切な家の本体に雨水や土埃、汚れが侵入してしまうのです。
外壁材にダメージが及んでしまうと塗装の塗り直しだけでは済まなくなってしまいます。

②屋根へのダメージ
外壁塗装の点検や補修を行わないでおくと、いつの間にか屋根も大きなダメージを受けていることがあります。
すると、雨漏りの可能性も高まります。
屋根全体に影響が及んでしまうと屋根の張替えなどもリフォームで行わなければならなくなり
非常に高額の費用が発生することになります。

このように点検を行わず補修の機会を逃してしまうと家全体に大きなダメージを生むことになります。

早めの点検はこうした大きなトラブルを防げるのです。

外壁塗装の塗り直しにはお得な制度も

外壁塗装の塗り直しでネックとなるのは費用です。
頻度を考慮していてもどうしても塗り直しの段階は訪れます。

そこで、お得な制度についても知っておくことがおすすめです。

外壁塗装には自治体によって助成金や補助金が提供されています。
使用要件については自治体ごとに異なっていますが
省エネルギー改修工事に関する助成やバリアフリー、屋根・外壁の改修工事などが該当しています。

申請を行えば外壁塗装に関しても該当する可能性があるので
是非お見積りの段階でお住まいの自治体の制度について確認を行うようにしましょう。

ネックとなっていた費用も補助が出れば家計も安心です。

外壁塗装の劣化はどう見極める?

外壁塗装の劣化は耐用年数よりも早く訪れることがありますが
見極めるためのサインはあるのでしょうか。

そこで、次の3つポイントをご紹介します。

このような現象が発生していたら、まずは早急に点検をご依頼ください。

①外壁材やコーキングのひび割れ
②チョーキング現象の発見(外壁に白い粉がある)
③カビや黒い汚れがある

◼︎まとめ

この記事では外壁塗装の頻度について解説しました。

紹介した塗装の頻度はあくまでも目安の1つです。

早めに点検を行い、住宅に大きな影響が出てしまう前に補修を行うようにしましょう。
また、劣化の症状を見つけたら放置をせずに早めの外壁塗装の塗り直しを検討しましょう。

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