「外壁塗装の色選びもこれで失敗なし!外壁の色の選び方」

外壁塗装では多くの方が色選びで悩みます。
外壁リフォームは費用もかかりますので気軽に塗り替えられませんし、
一度リフォーム工事をしたら何年もその色で過ごすことになります。
外壁は好きな色で塗れば良いというわけではなく、汚れの目立ちにくさや
建物全体の雰囲気を考えて決めるのがおすすめです。そこで、失敗しない外壁の色選びのコツをご紹介します。

 

【外壁の色選びでの失敗パターン】

・イメージしていた色と違った
外壁塗装で一番多い失敗は思っていた色と違った、というものです。
実際の色見本やサンプルを見て選んだはずなのに、自分の家に塗装したらイメージと全然違った、
違う色に見えてしまう、ということはよくあります。

・汚れがすぐに目立つようになった
外壁塗装の失敗で2番目に多いケースが汚れが目立つ色だった、というもの。
外壁は雨やホコリで汚れやすく、また場所によっては苔がつくこともあります。
色によっては汚れが際立ってしまい、塗ったばかりなのにあっという間に汚れが目立ってしまった、
ということになりますので注意が必要です。

・屋根や玄関ドアの色と合っていない
外壁の色ばかりに注目しているといざ外壁塗装が終わってみると
屋根や玄関ドアとの調和がアンバランスな家になってしまうことがあります。
家には玄関ドアや窓のサッシなど、塗装できない部分があります。
また、瓦屋根など、屋根自体が大きなインパクトをもっている場合もあり、
好きな色で塗ってしまうとおかしな雰囲気の家が完成してしまいます。
このようなことから、外壁塗装の際には家全体の調和を考えて色選びをする必要があります。

 

【失敗しない外壁の色選びのポイント】

・街並みとの調和・近隣とのバランスを考える
外壁の色を選ぶ前に隣近所の家や街並みを一度チェックしてみましょう。
外壁の色は周辺の色と同調させるのがおすすめです。
可能であれば写真を撮っておくと色選びがしやすいので、3軒両隣や道路の向かい側の3軒程度の写真を撮っておきましょう。
調和する色のバランスは、住宅展示場などで隣り合う家の外壁の色や
屋根の色を意識して見てみると色選びの参考になります。

また、市区町村に景観ガイドラインがある場合は注意が必要です。
地域によっては景観ガイドラインが定められており、周辺の施設や自然と調和した色を使うなどのルールがあります。
初めて新築で家を建てる際や初めて外壁塗装をする場合には
お住まいの地域に景観ガイドラインがないか確認しておくようにしましょう。

・面積効果に気を付ける
外壁の「イメージと違った」という失敗で一番大きな原因が面積効果による色の見え方の違いです。
面積効果は色彩の錯覚の1つです。同じ色でも小さな面積は濃く見え、大きな面積は薄い色に見えます。
また、明るい色は面積が広いと明るく鮮やかに見え、暗い色は面積が広くなると暗くくすんだ色に見える傾向があります。
外壁のサンプルは選びやすいように小さいものなので、実際に外壁に塗った時にイメージと違った、
ということはよくあります。外壁が「思っていたより白すぎた」という失敗を防ぐには
やや暗めの色を選ぶなどあらかじめ面積効果を考慮にいれておくことが大切です。

・外壁の色は基本的には2色まで
最近では建物の形状に合わせて複数のカラーに塗り分ける外壁デザインが流行しています。
おしゃれな外壁にしたい、と何色も色を入れてしまうとかえってごちゃごちゃした印象になってしまいます。

色を複数塗る場合は2色で塗るツートンカラーに抑えておくのがおすすめです。

人気の配色や家の魅力をアップさせる配色は施行会社にアドバイスしてもらうと良いでしょう。

・塗装できない場所とのマッチングも考慮する
建物には外壁塗装できない場所があります。
サッシや玄関ドアなどのアルミの部分は塗装できません。
また、アルミは白、黒、ブロンズのいずれかの色で統一されていることが多いので
これらの色と相性が良い外壁の色を選ぶとサッシが浮いて見えるなどの失敗を防ぐことができます。
また、屋根との調和も大切です。
屋根は面積が広く、外壁と同じように家の印象を作る部分ですので、
外壁の色が屋根の素材やデザイン、色と合うように選ぶことが1つのポイントです。
屋根が純和風の瓦屋根なのに外壁は可愛い西洋風の色だとあまりにも
ミスマッチでおしゃれな家とは言えなくなってしまいます。
あくまでも全体のバランスを考えて色選びをするようにしましょう。

・写真を参考にするときは影の具合もチェックして
カタログなど、検討している色が実際に塗られた写真がある場合は影になっている場所と明るい場所をよく見てみましょう。
影になっている場所は曇りや雨の日など悪天候の日の外壁の見え方に近い色の見え方です。
逆に、光が当たっている場所は晴れの日など好天候の外壁の色の見え方になります。
外壁はその日の天候や明るさによって色の見え方が変わることがよくあり、
先に写真で影と光の部分をチェックしておくことで、
曇りの日に「こんな暗い色だったなんて」というイメージの違いを防ぐことができます。

・ツヤの有無で仕上がりが大きく変わる
外壁はツヤの有無でも大きく印象が変わります。
ツヤは塗料で決まっており、艶消し(艶なし)・三分・五分・七分の4種類です。
使用するメーカーの塗料の銘柄や色にこだわりすぎると艶が思っていたイメージと異なり、色も違って見えてしまった、
ということもありますので、業者と相談しながら塗料を決めるのがおすすめです。

 

【汚れが目立つ外壁の色・目立ちにくい色】

・白と黒は汚れが目立ちやすい
真っ白や真っ黒などの色は外壁の汚れが目立ちやすい色です。
コケやカビ、雨の跡などが目立つので、しょっちゅう手入れができない場合は避けた方が良い色です。

・濃い原色は変色しやすい
濃い原色系のカラーは日焼けや経年劣化で変色が目立つため、他の色よりも古い家に見えてしまうことがあります。
特に赤系や紫系のカラーは日焼けによる色褪せが起こりやすいので注意が必要です。
逆に青系の色は日焼けの変色に強いカラーです。

・汚れが目立ちにくい外壁の色はグレー・アイボリー・ベージュ
一方、汚れが目立ちにくい外壁の色で最も好まれているのはグレーです。
その他、アイボリー、クリーム色、ベージュ、薄いブラウンなどが汚れが目立ちにくく色持ちするカラーです。

これらの色の共通点は落ち着いた淡い色であること。

ホコリやカビ、苔などの汚れの色は原色ではなく中間色です。
そこで、汚れの色とあまり大差ない色を選ぶことで汚れがついても目立ちにくい外壁にすることができるのです。

外壁は家の中のようにサッと拭いて汚れを取り除く、ということができません。
外気にさらされているのである程度の汚れはどうしてもついてしまいます。
汚れが目立ちにくい色を上手に選んで家の見た目を綺麗に保つようにすることがポイントです。

 

【外壁の色はシミュレーションを使うと失敗が少ない】

失敗しない外壁塗装の色選びのコツや選び方をご紹介しました。
最近ではパソコンに自宅の写真を取り込んで複数のカラーパターンでシミュレーションできる
カラーシミュレーションをすることもできます。
カラーシミュレーションは塗料メーカーや施行会社の公式サイトで提供しているものがあり、無料で使うことができます。
カラーシミュレーションを利用しながら外壁塗装業者と相談して色を決めると
失敗の少ない外壁塗装ができますので、是非活用してみてください。

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