「外壁塗装における養生ってどんなもの?工事における養生の種類とは」

外壁塗装の現場では、「養生」と呼ばれる工程があります。外壁塗装における重要な施工は壁をキレイに塗ること、
ですがそれ以外のところに塗料が付着しないように気を付ける必要があります。そこで、「養生」を使って、
塗料が不要な箇所をカバーするのです。今回は工事における養生の大切さについて、種類や方法の視点で解説します。

【養生にはどんな種類があるの? 】

外壁塗装を新築やリフォーム時に施工する際には、塗料を使用します。
この塗料は外壁を美しく守るための塗料なので、落ちにくいものです。
そのため、不要な箇所をしっかりとカバーする必要があります。養生が必要な種類は次のような箇所です。

①エアコンの室外機やガス周りなどの家電関連

エアコンの室外機やガス関係の設備は、屋外に設置するものです。
そのため、外壁塗装を行う際に養生を行い、塗料が飛沫しないように工夫が必要です。

②外構

塗装の際に気を付ける必要があるのは外構です。駐車場や自転車置き場、花壇や植栽など、
外構に設置されているものにも塗料の飛沫を避けなければなりません。
表札やポストなどの細かい場所ももちろんカバーします。

③車や自転車

家の外に設置してある車や自転車も、もちろん養生する必要があります。

④塗装の不要な窓やベランダなど

家の塗装が不要な窓、ベランダなどの箇所もしっかりカバーします。

⑤ご近所

ご近所の住宅との間隔が近い場合には、ご近所にも飛沫しないように配慮が必要です。
養生の基本は必要箇所以外に塗料が飛び散らないことですから、その他の箇所にはすべて養生を施す必要があります。

【養生の際には近隣にご挨拶を】

一般的に新築やリフォームの際には近隣の方々へご挨拶をすることが欠かせません。
外壁を塗装する際にも重ねてご挨拶をしておくとトラブル防止につながります。
では、どんなご挨拶をしておくと良いのでしょうか。ご挨拶にはお手紙を配布することが基本です。

①具体的な日程や時間について記載する

外壁の塗装は1日では終わらないことが多く、
どのぐらいの施工に日数がかかるか概算でも良いのでお伝えしておくことが基本です。
塗装を行う時間帯や、予定日数などを記載しておくと、塗装に関するお問い合わせも減ります。

②どんな施工業者なのか明記する

今回の塗装に関してどんな業者が行っているのか、会社名と問い合わせ先をしっかり明記します。
塗装の業務に関しては塗装会社側の連絡先を記載することが一般的です。

③塗装の箇所についてご説明する

〇〇家の屋根の塗装、△△家の新築工事における外壁塗装、
など具体的な塗装の箇所についても簡単に記載しておくと良いでしょう。

④注意事項も伝える

家全体の施工などのケースでは養生範囲を広げ、近隣の方にご迷惑がかからないように工夫をしています。
それでも不安は生じるので、〇月〇日~〇月×日は窓の開閉にご注意ください、
など注意事項をはっきりと伝えておきましょう。塗料は飛沫だけではなく、どうしても一定の臭いが生じますので、
注意事項をお伝えすることがトラブル防止の観点でも重要です。
このように外壁塗装の養生時には予め近隣の方へご連絡をしておくことが大切です。
塗装の飛沫などについてご不安がある方は連絡を入れてこられるので、どのように対処すべきか検討します。
養生は単なるカバーの作業だけに留まらず、今後の実生活にも影響するものです。
こうした近隣への配慮もしっかり考慮できる業者を選びましょう。
塗装やリフォームなどの見積もり時にこうした書面は対応可能かも確認しておくと安心です。

 

【養生の工程の種類とは】

養生は塗装の直前に行う作業です。外壁塗装の観点で言うと、外壁を洗浄した後に行われます。工程は次のように行われます。

①足場の組立

外壁塗装に限らず、住宅やテナントの外部の施工には、安全に高所作業をするための足場が必要です。
まずは足場を適切に組み立てます。

②洗浄

塗装はダイレクトにいきなり塗るものではありません。塗装を行う前に、外壁の洗浄を行い、キレイにしておきます。
塗装の施工には水分は禁物なので、洗浄後はしばらく乾かしておきます。

③養生

外壁洗浄が終わると、塗装の施工に備えていよいよ養生です。塗料が飛沫してはいけない箇所へカバーと
養生テープを使ってガードを行います。丁寧にカバーをしておかないと、
仕上がりにも影響をするので、実は養生はとっても緻密な作業です。

④塗装とチェック作業

養生が終わると塗装の工程へ移行します。下塗りから始まり、仕上げまで行った後に、
養生を外して塗装をチェックします。無事に塗装が終わると足場を解体して終了です。
外壁塗装の工程は塗りの作業が重要なのは間違いありませんが、ただ塗ればよいわけではありません。
足場から始まり、最終のチェックに至るまで、どの工程も丁寧かつ確実に行う必要があります。

 

【養生の方法にも種類がある】

養生は建物や場所によってはとても小さく行う必要もありますし、大きくカバーをする必要もあります。
そのため、養生にも次にあげる様々な種類の方法があります。

養生用ポリシートとは

水入り袋のような見た目の養生用ポリシートは、防水や建材の保護など多岐に使用されているシートです。
サイズも豊富に販売されているので、大小に応用できる優れた養生用の資材です。

マスカーとは

外壁塗装の現場でよく使用されているマスカ―は、養生用ポリシートにマスキングテープが合体した便利な素材です。
見た目は買い物袋のような素材で、ガムテープのような形状で販売されています。
塗装や防水シート、災害後の簡易的な建物の保護にも使われます。貼るだけでカバーが出来るので、
大型資材の保護にも使われており万能の素材です。厚みも薄く、扱いやすいのが特徴です。
この他にも、車型のカバーや、室外機専用のカバーも販売されており、塗装の前に養生用として使用されています。

【まとめ】

外壁塗装を美しく、確実に仕上げるために必要な「養生」の工程を簡潔にご紹介しました。
養生は無くてはならない工程として、塗装の前に行われる緻密な作業です。もしも塗装を発注する際には、
気になる点やカバーに関してお聞きしたい点があれば、事前に塗装の発注段階で確認をするようにしましょう。
塗装中はどうしても建物の塗装箇所によっては窓や玄関などをカバーせざるを得ませんが、
優先してほしい箇所などは事前に伝えてもらうことで工事日程にも工夫を持たせることが出来ます。
不明な点があればお気軽にお問い合わせください。

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