外壁塗装を行う際には、単色で塗る方法と2色塗りを行う方法とで迷われる方もいます。
2色塗りは階によって色を変える方法で、色合わせによっては個性も楽しめます。
この記事では外壁塗装の際に塗り分ける場合の魅力や注意点について紹介します。
ぜひ施工の際のヒントにご活用ください。
外壁塗装の2色塗りとは
外壁塗装は一般的に単色塗りのケースが多いですが
階によって色を塗り分けする2色塗りもスタンダードな塗装方法です。
似たような色合いで塗り分けることも可能ですし
白と黒などはっきりとツートンカラーに塗り分けることも可能です。
塗り分ける色によっては個性も発揮できるので、ご検討の方も多いのではないでしょうか。
新築やリフォーム時に外壁塗装を行う際には
単色はもちろんのこと2色塗りも視野に検討をしてみましょう。
では、2色塗りにはどんな魅力があるでしょうか。
下記の3つをご参考ください。
1.周囲と異なる外観を手に入れられる
単色の住宅はどこにでもあるように見えてしまいますが
2色塗りを施工することで外壁に個性を持たせることができ
外観をスタイリッシュに見せることもできます。
単色塗りであってもセパレートとなるもう1色を中間に施工することで一気に個性が引き立ちます。
特に同じような形状の住宅が並んでいる新興住宅地の場合には
こうした外壁塗装の一工夫で個性が発揮できます。
周囲とは違った個性を求めたい場合には外壁塗装の塗り分けがおすすめです。
2.家を立体的に見せられる
外壁塗装の塗り分けは1階部分と2階部分で塗り分けることが多いですが
バルコニーなど一部分のみ塗料の色を変えることも出来ます。
家の中で突出した部分の色を変えることで
平面的に見える単色よりも立体的に見せることができます。
屋根の色とバルコニーの色を同系色にし、塗り分けることで
立体感がより強まり家を大きく見せることが可能です。
3.高級感がアップする
外壁塗装の素材に合わせて塗り分けを行うことでサイディングの素材感がより際立ちます。
すると、外壁材そのものの魅力を引き出すことができるので
高級感が一気にアップするのです。
シンプルな外壁材の凹凸をよりくっきりと見せる濃い配色もおすすめで
住宅の外壁に重厚感を持たせることができます。
塗り分けることで家全体に大きなメリハリが生まれるので
家自体の大きさはコンパクトでもシックに仕上げることが可能です。
外壁塗装の塗り分けはどんな工事?
外壁塗装の塗り分けを行う際には、実際にどんな内容の工事が行われるのでしょうか。
この項では工事の工程について触れていきます。
外壁塗装の塗り分けは工程数が多い
一般的に単色塗りの外壁塗装よりも工程数は多くなっています。
通常の単色塗りの場合には、下塗り・中塗り・上塗りがメインですが
2色塗りの場合には中塗りの工程を多くしており
サイディングの塗装がより際立つように仕上がっています。
塗料代はもちろんのこと、工程に関しても追加となるため
単色塗りよりも塗装費用は高めになっています。
塗装費用にお悩みの場合には
単色塗りとの比較や塗料の選択などを念入りに調べてから決めることがおすすめです。
塗装の際には入念な色選びが必須
外壁塗装の塗り分けは2つ以上の色を塗り分けることになるため
色合わせが重要なコーディネートとして機能します。
白と黒など相反する色でもまとまる場合もあれば
ベージュと茶色など同系色でまとめることで優しい印象に仕上がる場合もあります。
色のコーディネート次第で外観の印象が全く変わってしまうので
ご自身の求めるコンセプトがどのようなものか明確にし
さまざまな色のパターンを実際に組み合わせてイメージしてみるようにしましょう。
サンプルパターンを確認し、住宅の形状に合っているか確認をすることも大切です。
また、極端な色合わせは周辺環境の中で突出して目立つ可能性があります。
ご近所関係などにもなるべく配慮をしながら塗り分けカラーを選択することがおすすめです。
外壁の模様と塗り分けが合っているのか確認を
外壁塗装の塗り分けは特にサイディングとの相性を確認する必要があります。
サイディングの模様を生かす色合いかどうか
塗り分けた雰囲気がサイディングの良さを壊していないかなども十分に検討しましょう。
塗料の耐用年数もなるべく合わせることがおすすめ
外壁塗装の塗料にはさまざまな種類があり、製品によって耐用年数も大きく異なっています。
例えばシリコン系塗料は約10年前後が寿命とされていますが
無機系塗料などハイテクな塗料は耐用年数が約20年近くまであります。
つまり、塗り分ける際に耐用年数がかけ離れている塗料を使うと
その部分だけが早く剥げてしまったり、劣化してしまったりする可能性があります。
塗料の耐用年数はなるべく近いものを組み合わせることで
塗り分け部分の劣化進行も均等になりやすいのです。
極端にかけ離れたものはなるべく避けるようにしましょう。
外壁塗装の塗り分けには注意点がある?
外壁塗装の塗り分けは住宅をおしゃれに彩ってくれる素敵な塗装ですが
実際に施工をする際には注意点はあるでしょうか。
主な注意点は次の3つです。
1.塗り分けに慣れた業者に相談が必須
外壁塗装の塗り分けは色の組み合わせがとても重要な鍵となります。
ちぐはぐな印象の塗装にならないように、色のコーディネートや外壁材との相性について
熟知した業者への依頼が大切です。
カラーシミュレーションなど踏まえて塗装の提案ができる業者を選ぶようにしましょう。
2.周辺の条例を必ず確認しよう
個性を付加できる塗り分けは
お好みによって原色など強い色を求める方もいらっしゃいます。
しかし、景観保護の地域などを中心に
塗装の色には制限が設けられているエリアもあります。
ご自宅の所在がある自治体には
外壁や美観に関する条例がないか確認してから塗装をするようにしましょう。
3.塗り分けの比率にも考慮を
単純に塗り分ける部分を1階と2階部分に切り分けるような場合でも
色の配色によってはバランスが悪く見える場合があります。
色の比率によって建物が平べったく見えたり
外観の印象がイメージと異なったり可能性があります。
塗り分けを実施する際には2色の比率も考慮して決めましょう。
まとめ
この記事では外壁塗装の塗り分けに関して
魅力や注意点を中心に詳しく紹介しました。
外壁塗装にはさまざまなアイディアがありますが
塗り分けもおしゃれで有効なアイディアです。
単色よりも組み合わせによって
クールにも可愛い印象にも仕上げることができるので
是非十分にご検討の上塗装を決めてみてください。