「外壁塗装の時期にサイディングの種類や色を選んで自分イメージの家にしよう」

外壁には最近人気のサイディング、モルタル、ALCボード、タイルなど、多くの種類があります。
外壁の素材、種類は見た目だけではなく、機能や性能、施工期間、
施工後のメンテナンスなどがちがうため総合的に判断をして選びましょう。

外壁塗装は見た目ばかり重視されがちですが、しっかり意味があります。
もちろん、家の印象を一番に決めるのが外壁なので見た目も重要です。
また、外壁塗装を新しくすることで家は新築のように綺麗な外観になります。
また、最初の色と違う色を選ぶことで今まで慣れ親しんだ家とは異なった
雰囲気にリフォームすることができ気分転換にもなります。
外壁塗装は塗料が壁を保護し、耐久性を高くしてくれる効果があります。
外壁を強くすることで建物自体も強くすることにつながり、家の寿命を延ばす役割を持ちます。
塗料には断熱や遮熱効果のある成分が含まれたものがあります。
このような断熱や遮熱効果のある塗料を塗ることで夏場は部屋の温度上昇を抑え、
冬場には部屋の温度低下を少なくすることにつながります。
部屋の温度変化を少なくすることは冷暖房効果にも大きく作用し、省エネ効果にもつながり電気代の節約などになります。
また、塗料には汚れを防ぐ成分や機能もあります。そのため、土や砂、廃棄ガスをはじめとする
空気中の汚れから壁を守ってくれ、いつまでも壁を綺麗な状態で維持します。

外壁にはいくつかの種類があります。その中でも圧倒的な人気なのが窯業系サイディングです。
窯業系サイディングはセメントに繊維を混ぜ、板のような形にした外壁材です。
これは、メンテナンス期間がおおよそ7~8年程度でコストパフォーマンスが高いこともあり、
外壁の中では圧倒的な人気となっています。また、カラー、デザインなどの種類が豊富でタイルやレンガのような製品もあり、
自由度が高いことも人気の理由です。窯業系サイディングは耐火性に優れていますが、
熱を蓄積しやすいため夏場はエアコンの使用頻度が高くなる可能性があります。
また、素材がセメントのため水に弱く防水機能がありません。
そのため、窯業系サイディングを外壁に使用する場合はまず防水機能のある塗装で施工する必要があります。
コストパフォーマンスに優れている窯業系サイディングですが、一般的には約10年単位での塗り替え作業が必要です。
このメンテナンスを怠るとひび割れや、剥がれにつながるため定期的な修繕が欠かせません。
また、塗装の際にサイディングボードの隙間などにシーリングが必要となり、
他の外壁材と比較するとメンテナンスが増え、手入れの頻度が高くなります。

次に、人気なのが金属系サイディングです。メンテナンス期間がおおよそ10~15年程度と長いことも人気の理由です。
金属系サイディングは、ひび割れや凍結の心配がないなど耐久性にも優れています。
また強度が高く、軽量なので地震に強く施工しやすいといったメリットがあります。
ただし、金属系サイディングの場合、傷がつきやすい、錆びやすい、
デザインの種類が限られているなどといったデメリットもあります。
金属系サイディングの耐用年数は約30~40年程度と外壁の中では長いです。
ただし、錆びたり、塗膜が剥がれてしまうことによって、この耐用年数が短くなってしまったり、
雨漏りにつながることもあります。そのため、定期的に外壁の状態を確認し
劣化などを防ぐための塗装や補修作業が必要となります。

最後に、モルタルの外壁です。この種類は1990年以前の戸建て住宅に広く使用された外壁の種類となります。
モルタルの外壁はコストパフォーマンスに優れ、自由度が高いことが特徴です。
しかし、モルタルの材料が砂、水、セメントということからひび割れを起こしやすく、
壁に凹凸があることから汚れが溜まりやすく、年数が経つと汚れが目立つ、工期が長いというデメリットがあります。
素材の性質から水に弱く防水性が低いということが難点です。モルタルの外壁は窯業系サイディングとちがって、
つなぎ目がないことから地震などの揺れに対応ができず、ひび割れが起こってしまいます。
ひびの原因は様々なことが考えられますが、経年劣化や、
乾燥などで壁が収縮などを繰り返すこと、地震や地盤沈下なども可能性として考えられます。
このひびは建物への水の侵入口となってしまうため、しっかりメンテナンスする必要があります。
メンテナンスは小さなものはコーキングで対応できますが、広範囲にわたる場合、
壁面を触ると粉のようなものが手につく場合は、防水機能が失われているというサインになり
外壁全体の塗装というメンテナンスが必要になります。

外壁塗装を実施する時、どのような種類にするかということと合わせて悩むのが色です。
外壁の色で家の印象は決まると言っても過言ではないでしょう。
また、一度塗装すると次の塗装まで一定期間その色の家で過ごす必要があります。
外壁塗装の一般的な目安はおおよそ10年程度です。約10年間その色の家で過ごすため、
自分の理想の色、どのような雰囲気の家にしたいかをしっかりイメージして色を選びましょう。
外壁は、色によって汚れが目立ちやすい、色あせしやすい色など、汚れが目立つ可能性がある色があります。
外壁の汚れが目立ちにくい方が良い場合は、汚れの色と似たような色を選ぶかどうかによって決まります。
外壁につく汚れにはいろいろなものがありますが、汚れの色の大半が中間色です。そのため、グレー系やクリーム系の色を
選ぶと汚れと外壁が同化するため汚れが目立ちにくくなるというメリットがあります。

次に明るく原色に近いような色は色あせしやすい特徴があります。
毎日、太陽や紫外線を受ける壁ですが、塗料の中の顔料が紫外線によって日々劣化していきます。
劣化していく中でも、落ち着いた色(クリーム系)は色を作っている成分の特徴で色あせしにくいというメリットがあります。
そのため、色あせするのが気になる場合には落ち着いたカラーを選ばれることがおすすめです。
また、黒や紺など暗い色の場合、室内温度が高くなることがあります。
これは、私たちが黒い洋服を着ていたら太陽の熱を吸収して熱かったというのと同じことです。
これは外壁にとっても同じことなのです。外壁の色が室内温度にも影響を及ぼす可能性があります。
そのため、外壁の色を選ぶときはイメージだけではなく、何年か後のことも考えながら選びましょう。

まとめ

外壁には、家を守るという重要な役割があります。外壁の種類、
色を選ぶ時は見た目など外観や初期費用だけに囚われがちです。
しかし、その後のメンテナンス方法やメンテナンスまでの期間なども含め、
総合的に外壁を選び自分のイメージした家にしましょう。

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