後悔しないために理解しておきたい!外壁塗装の塗り回数

外壁塗装を検討する際、「塗り回数なんてどこも同じ」と思ってはいませんか?しかし、実はこの塗り回数が住宅の寿命や見た目に大きな影響を及ぼすことをご存じない方も少なくありません。必要な回数をきちんと塗らなかった場合、思ったよりも早く塗装が剥がれてしまったり、追加の修繕費が発生したりする恐れがあります。

また、業者によってはコストを抑えるために本来必要な工程を省いてしまうケースもあり、気づかないうちに手抜き工事に遭遇してしまうこともあるのが現実です。せっかくお金と時間をかけて外壁塗装をするなら、納得のいく仕上がりと長持ちする耐久性を得たいところです。

この記事では、後悔しないために知っておきたい「外壁塗装の塗り回数」について詳しく解説していきます。基本的な知識から、業者選びで見るべきポイントまで、塗り回数が持つ重要な意味をわかりやすくお伝えします。

 

 

外壁塗装における塗り回数の基本知識

外壁塗装では、「下塗り・中塗り・上塗り」という3回の工程が一般的です。見た目の美しさだけでなく、建物を雨風や紫外線からしっかりと守るためには、この3回塗りが非常に重要な役割を果たします。塗料の密着性を高め、塗膜の強度を確保するには、それぞれの工程を丁寧に行う必要があります。

 

一般的な塗装工程の流れ

塗装工事は、まず高圧洗浄で汚れを落とし、下地の補修を行った後に下塗りから始まります。次に中塗り、最後に上塗りと進めていくのが基本的な手順です。それぞれの工程の間には、塗料をしっかり乾燥させる時間を設けることが必要です。この乾燥時間が短すぎると塗料の層がしっかり定着せず、仕上がりにムラが出たり、耐久性が落ちたりする可能性があります。

 

下塗り・中塗り・上塗りとは

下塗りは、外壁の表面と中塗りをしっかり密着させる役割があります。いわば「接着剤」のようなもので、塗料が剥がれないための土台作りと言えるでしょう。中塗りは、塗料の厚みを持たせるために重要な工程で、耐久性や発色を左右します。そして、上塗りで最終的な仕上げを施し、美観と保護機能を完成させます。

 

なぜ3回塗りが推奨されるのか

3回塗りには、それぞれに異なる役割があるため、省略してしまうと機能性に欠けた塗装となってしまいます。例えば、中塗りを省略してしまうと塗膜の厚みが不十分となり、早期に剥がれたり、色褪せたりするリスクが高まります。3回塗りを丁寧に行うことは、住宅を長く守るための基本条件と言えるのです。

 

 

塗り回数が建物に与える影響

住宅の外壁塗装では、適切な塗り回数が仕上がりだけでなく構造全体の保護にも深く関係しています。工程を省略してしまうと、塗料の性能を十分に発揮できず、劣化が早まるリスクが高まります。見た目の綺麗さに惑わされず、長期的な視点で塗り回数の重要性を理解することが欠かせません。

 

耐久性と塗り回数の関係

建物の外壁を長持ちさせるには、塗膜の厚さと定着の良さが欠かせません。塗り重ねるごとに強度が増し、雨風や紫外線などの外的要因からしっかりと住宅を守る役割を果たします。下塗りから上塗りまで丁寧に行うことで、塗料の持つ保護機能を最大限に活かすことができ、塗装の寿命が格段に伸びます。

 

美観の持続性への影響

外観の印象を美しく保つには、均一な塗膜の仕上がりが必要不可欠です。中塗りや上塗りが省かれていると、光の反射具合にムラが出て見た目に違和感が生じやすくなります。また、艶が出ない、部分的に色合いが違うといった問題も発生しやすく、短期間で塗り替えが必要になるケースも珍しくありません。

 

省エネ効果との関係

断熱や遮熱といった機能を持つ塗料の性能を十分に活かすには、塗り回数の厳守が求められます。塗膜の厚みが不十分だと、外気の影響を防ぎきれず、夏は室温が上がりやすく、冬は暖気が逃げやすい状態になります。塗料がもつ効果を最大限引き出すためにも、決められた回数で丁寧に塗装を重ねることが大切です。

 

 

塗り回数が少ないと起こるトラブル

外壁塗装で塗り回数が不足すると、見た目には分かりにくくても、建物の機能や寿命に深刻な影響を与える可能性があります。一見仕上がっているように見えても、数年経たないうちに劣化が進行し、再施工や補修が必要になるケースが多くあります。見積もり段階で安価だからといって安心してしまうと、思わぬトラブルを招くことになりかねません。

 

施工不良のリスク

工程を省略した塗装は、塗膜の密着力が不足しやすく、浮きや剥がれが発生する恐れがあります。特に中塗りを省略して下塗りと上塗りのみで仕上げた場合、塗料同士の定着が弱まり、わずかな振動や雨水の侵入でも塗膜が割れやすくなります。また、乾燥時間が十分に取られていない場合も同様に不具合の原因となります。

 

早期の劣化と再施工の必要性

表面的にはきれいに仕上がっていても、塗り回数が少ないと塗膜が十分な厚さに達せず、短期間で色あせやチョーキング(白い粉が浮き出る現象)が現れやすくなります。こうなると、本来10年以上もつはずの塗装が数年で寿命を迎えてしまい、予定外の費用と時間をかけて再度塗装を行うことになります。

 

保証が受けられなくなる可能性

塗装工事の保証には、規定通りの工程を経ていることが前提とされることが一般的です。例えば、3回塗りを行う契約になっていたのに2回しか塗っていなかった場合、万一トラブルが起きても保証対象外とされるリスクがあります。塗り回数を減らして工期を短縮しようとする業者には注意が必要です。契約書に明記された回数が守られているかどうか、完了時に確認する習慣も大切です。

 

 

塗料の種類と適切な塗り回数

使用する塗料の種類によって、推奨される塗り回数や必要な厚みが異なります。塗料の性能を最大限に引き出すためには、それぞれの性質を理解し、最適な工程で施工することが重要です。また、耐久年数や機能性の違いによってコストや仕上がりにも差が出るため、塗料選びと塗り回数の関係は非常に密接です。

 

シリコン塗料の場合

現在最も多く使われているのがシリコン塗料です。コストと性能のバランスが良く、耐用年数は10年程度とされています。基本的には「下塗り・中塗り・上塗り」の3回が標準です。塗料メーカーによっては、特定の下塗り材との組み合わせを指定している場合もあり、適切な工程を守らなければ本来の耐久性を発揮できません。

 

フッ素塗料の場合

耐久性を重視する方に人気の高いフッ素塗料は、価格は高めですが耐用年数が15年以上と長く、紫外線や雨風に非常に強いのが特徴です。こちらも3回塗りが基本ですが、塗膜が硬く厚みが出にくいため、各工程での塗布量や乾燥時間に注意が必要です。施工技術が必要なため、実績のある職人による丁寧な作業が求められます。

 

ラジカル制御型塗料の場合

比較的新しいタイプのラジカル制御型塗料は、コストを抑えつつ耐久性を高めたい方に適しています。塗料の中に含まれる成分が紫外線による劣化を抑える働きを持っており、10年程度の耐用年数が見込まれます。この塗料も基本的には3回塗りが推奨されており、下塗り材との相性や塗装面の状態に応じて適切な厚みで仕上げることが大切です。

 

 

外壁の状態によって変わる塗り回数

すべての住宅で同じ塗り回数が適用されるわけではありません。外壁の劣化具合や素材の種類、過去の塗装歴によって必要な工程は大きく変わってきます。適切な診断をせずに一律の塗り回数で対応してしまうと、仕上がりの質や持続性に差が生まれる可能性があります。そのため、建物の状態を見極めた上で最適な塗り回数を判断することが重要です。

 

下地の劣化状況の確認ポイント

外壁にチョーキング、ひび割れ、剥がれといった症状がある場合、下地そのものが傷んでいる可能性があります。このような状態では、通常の塗り工程だけでは不十分で、補修や下地強化の処置が必要になります。そのうえで、下塗りを2回行うなど、工程を増やすことで密着性や仕上がりを高める対策がとられることもあります。

 

部分補修が必要なケース

一部の外壁のみが劣化している場合には、その箇所に応じて下塗りを追加したり、使用する塗料の種類を変えたりといった調整が必要になります。例えば、ひび割れ部分にはパテ処理を行い、その上から専用の下塗り材を塗るなど、塗り重ねによる補強が重要です。こうした調整を怠ると、同じ塗装面であっても耐久性にムラが出る恐れがあります。

 

新築とリフォームの違い

新築の建物は下地が整っており、塗料が安定して密着しやすいため、標準の3回塗りで問題ありません。しかし、過去に複数回の塗装歴がある建物や、劣化が進んでいる外壁では、旧塗膜の状態を見て塗り回数を調整する必要があります。古い塗膜の剥離や膨れが見られる場合には、ケレン(削り取り)作業を追加し、その分塗装回数も増やすことになります。

 

 

信頼できる業者に依頼するための見極め方

外壁塗装は一度の施工で大きな費用がかかるため、施工の質に直結する業者選びが非常に重要です。特に塗り回数のような工程は、完成後には見えにくいため、事前の確認と信頼性の高い業者への依頼が欠かせません。価格だけで判断せず、長い目で見て後悔しないためのチェックポイントをしっかり押さえておきましょう。

 

見積もりの中で塗り回数が明記されているか

見積書に「下塗り・中塗り・上塗り」と具体的に記載されているかを確認することは基本中の基本です。「塗装一式」といった曖昧な表現では、実際に何回塗られるのか把握できません。きちんと塗り回数が明記されている業者であれば、説明責任もしっかり果たしてくれる傾向があり、信頼度が高いといえます。

 

施工実績や口コミの確認

実際の施工実績や、地域の口コミなども重要な判断材料です。これまでにどのような施工をしてきたか、実際に利用した人の感想はどうかを事前に確認することで、施工の質や対応の丁寧さを把握しやすくなります。地元密着の業者であれば、評判や過去の事例が集まりやすく、情報も得やすくなります。

 

アフターサービスの有無

施工後の保証内容やアフターサービスの有無も大切なポイントです。たとえ塗り回数が守られていても、施工に不備があった際に迅速な対応ができなければ意味がありません。塗装後の点検やメンテナンスが含まれているかどうかも確認し、長く付き合える業者であるかを見極めましょう。

 

 

日神塗装工業の外壁塗装と塗り回数へのこだわり

高品質な塗装を実現するには、単に回数を重ねるだけでなく、建物ごとの状態に応じた適切な判断が必要です。長持ちする塗装を目指すうえで、塗り回数を丁寧に管理しながら工程を進める姿勢が、施工の信頼性を左右します。仕上がりの美しさと耐久性を両立するためには、見えない部分にこそ気を配る姿勢が欠かせません。

 

現場の状況に応じた最適な塗り回数の提案

外壁ごとに異なる下地の状態をしっかり把握し、それに応じた塗り回数を計画することが、質の高い塗装を行ううえでの基本です。例えば、経年劣化によって下地が粉化している場合には、下塗りを通常よりも厚めに2回行うことがあります。このような柔軟な対応によって、塗料の密着性が向上し、長期的な保護機能を確保することが可能になります。

 

追加費用を抑えた柔軟な対応

予算内で適切な施工を行うために、塗り回数の調整や補修作業を見積もり内で収められるよう工夫しています。必要以上に費用をかけず、それでいて手を抜かない施工を行う姿勢は、安心感につながるポイントです。顧客の要望にしっかりと耳を傾け、無理のない提案を行うことで、満足度の高い仕上がりを実現しています。

 

地域密着の安心感と実績

現場調査から施工後の点検まで、責任を持って一貫対応している体制は、地元で信頼を築いてきた理由のひとつです。これまで数多くの住宅を手がけてきた経験が、外壁の状態に応じた判断力や仕上がりの質に反映されています。長年にわたり地域で評価され続けている背景には、丁寧な対応と確かな施工技術があります。

 

 

まとめ

外壁塗装における塗り回数は、住宅の美しさや保護性能を大きく左右する重要な要素です。基本的な3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)を正確に行うことで、塗料の性能を最大限に発揮でき、外壁の寿命を大きく延ばすことが可能になります。逆に、工程を省略してしまうと、早期に色あせや剥がれが起こり、余計な修繕費がかかる結果にもなりかねません。

また、使用する塗料の種類や外壁の状態、過去の塗装歴によっても必要な塗り回数は異なるため、一律に考えるのではなく、信頼できる業者による丁寧な診断と説明が欠かせません。見積書に明確な塗り回数の記載があるか、過去の施工実績が豊富か、アフターケアが整っているかなど、業者選びの際のポイントを押さえることも大切です。

日神塗装工業では、建物の状況をしっかりと見極めたうえで、適切な塗り回数を提案しています。追加費用を抑えながらも、丁寧な施工を心がけており、地域での信頼と実績を積み重ねてきました。外壁塗装で失敗しないためにぜひお気軽にご相談ください。

 

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